動物画 佐藤潤

佐藤潤の作品は、アクリル絵の具をベースに日本画水干顔料を混ぜた混合技法で描いています。
背景には金粉・銀粉・ブロンズ粉等の鉱石粉を使用しているので光源の角度によって光って見える角度があります。

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この作品に描かれている動物たちはすべて絶滅危惧種の動物たちです。
すべて雄と雌のペア(つがい)で描きました。列をなして方舟に向かう路を描いたものです。
僕が普段よく描いている動物たちの他に、よく知られている動物たち、ゴリラやシマウマも描いたのは、人々が親しみを持っている動物たちの多くが絶滅危惧種だということを知ってもらいたいからです。
大和絵風の作風については明治から昭和初期に活躍した画家、神坂雪佳の『元禄舞図屏風』に影響をうけました。

「悉皆成佛」有馬頼底老師賛 

方舟路屏風 作品解説




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作品「世界樹」(せかいじゅ)は「樹木」をテーマに描いた作品です。「世界樹」という言葉は北欧神話に登場する木のことですが、この作品では私がイメージた巨大な架空の花木を中心に絶滅危惧種の生き物たち、
哺乳類、鳥類、は虫類、両生類、昆虫を全部で40種類集めてみました。
植物も動物も、そして人間もただ一種類だけで孤立して生きてゆくことは出来ません。
この作品では世界中の様々な地域で暮らす様々な生き物を樹木とともに描くことで、世界中のどの生き物も地球の生態系と言う大きな樹木のもとで暮らしているんだ、ということを描いてみました。
世界樹 作品解説

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鳳凰群鳥図

この作品は梧桐(アオギリ)を背景に、架空の鳥である鳳(ほう:雄鳥)と凰(おう:雌鳥)を群鳥とともに描いています。群鳥は日本において古くから良く画題として描かれているものを選
びました。鳳凰は鳥の王ですが、東アジアの思想から生まれたものであり、ともに描く群鳥のチョイスも東洋的な鳥たちを描くことで、オリエンタルな絵画の美しさが表現出来ました。
また、鳳凰は梧桐(アオギリ)の林に棲み、竹の実を食べていると言われていますが、梧桐(アオギリ)といわゆる桐は違う木であり、本作品は梧桐の方で描いています。僕はこれまで桐竹鳳凰を描く時に、日本画風の梧桐ではない、桐のほうで描いていましたが、今回は梧桐の美しさも描いてみたいという思いから、梧桐(アオギリ)を背景にしました。


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百猿図

この作品に描いているテナガザルはアジアの熱帯雨林に暮らしている絶滅危惧種の動物です。猿たちの表情は顔ではなく手の表情で描き分けしています。群れた動物を描くのは吉祥の意味合いもあり、また、特に蜂とともに描くことで立身出世の吉祥となっています。川の中には鯉の滝登りも描いています。

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3種類のイルカたち(カマイルカ、ハナジロカマイルカ、スジイルカ)を描きました。
イルカの魅力は”知的な生態”と”アスリートのような肉感的な身体”です。
フィンズ 作品解説


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鯨は日本とは関わりの深い生き物です。古来から日本の絵画の中で題材として描かれてきました。
鯨の魅力は、その大きな身体にある無数の皺や傷、そして目です。
巨体にある皺や傷は鯨の雄大さを感じ風情をかき立てられます。僕はこの皺や傷を花柄に描きました。
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象鯨図 作品解説